アニキ、世界記録更新

http://sports.yahoo.co.jp/hl?c=sports&d=20060409&a=20060409-00000053-jij-spo
阪神の金本選手がついにカル・リプケンの記録*1を抜き世界記録を更新。
コレは本当にすごい事です。
これからも語り継がれる記録となるでしょう。
実は私が唯一ホームランを球場で見たプロ選手なので感激もひとしおです。


で、あちこちで賞賛されているこの記録ですが、
連続試合出場と比べてどうすごいのか、イマイチ理解できない人もいるはず。
ということでどこまでこの記録がすごいのか検証してみます。

  1. 怪我するとダメ
    • 当たり前といえば当たり前です。連続試合出場もこの記録で途切れます。○○に違和感・ハリでも出場はかなり困難になります。
  2. 風邪ひくと辛い
    • 騙し騙しで途中出場くらいはできるカもしれませんが、スタメン出場はかなり厳しいです。またスタメン出場できても、大事を取って途中交代される可能性が高いです。金本選手自身、風邪を引いた日はかなり無理を押しての出場になりました。
  3. 調子にムラがあると厳しい
    • 調子を落とした選手は主力でもスタメン落ちしかねません。この記録を達成する為には常に高い調子を維持する必要があります。綿密な体調管理と1年を戦い抜くスタミナが必要な事は言うまでもないでしょう。
  4. チーム・監督が替わるなどしてチーム戦術が変わるときに途切れる事も
    • 多少運もありますが、プロスポーツの世界では選手の特徴が監督の戦術に合わない場合、例え高い実力があっても控えに回されるという事が往々にしてあります。常にアピールを怠らないしたたかさと、チャンスはしっかりモノにできる勝負強さがこの記録達成には必要です。金本選手の場合、広島から阪神に移籍した時や、阪神の監督が交代になるなど、記録対象となる時期にチーム戦術の変更を何度も経験しています。
  5. 途中で替えられるとダメ
    • どれか一つの能力が低いだけでこの記録の達成は事実上不可能になります。野球には代打・代走・守備固めがあるので、ベンチのスペシャリストに個々の能力で劣らない、完成された万能選手でなければ不可能です。で、金本選手はパンチ力のある打撃、平均レベルを大きく上回る脚力、それを生かした広い守備範囲、この3つを持つまさしく走攻守を兼ね備えた名選手であり、この条件を満たした選手であると言えます。


というわけで、かなり高いハードルのある記録だったりします。
世界記録を持つ彼はまさしく鉄人と呼ぶに相応しいでしょう。

*1:公式な記録はなくオリオールズの自己申告らしい。