万博話その3・地獄の雨天決行

※万博のネタバレを含みます。これから行こうって人は見ないほうがいいかも



台風の影響で雨が降っている中、この日も万博会場へ。
この日も5時半起きです。
横から降ってくる雨のなかしばらく待って入場。
入場の際にメンバーの一人が、
入り口の金属探知機に引っかかる*1というアクシデントに見舞われつつも、
無事入場できました。


今回は混むパビリオンををまわろうという事で、
まずは前回割と混んでいたカナダとアメリカに行きました*2
アメリカでは、やはりというべきか持ち物検査がありました。
今回は引っかかるメンバーは居ませんでした。
アメリカのパビリオンはアメリカ人なら誰でも知ってる偉人ベンジャミン・フランクリンが、
アメリカの根底となる精神をとうとうと語るものでした*3
日本人には馴染みの浅いこのフランクリンと言う人は、
雷雨の日に凧*4をあげて、
雷の正体が電気である事を証明する実験*5で有名な人で、
アメリカ合衆国憲法制定に尽力した、アメリカ初期の偉人です。
日本でいうならば、維新志士みたいな感じでしょうか。
彼が映るディスプレイは3Dメガネ無しでも微妙に3Dに見えると言う不思議なもので、
最新技術の粋を集めて作られたものみたいです。


その後軽く中南米のパビリオンを巡りました。

バッファローの剥製だった気がする。
適当に写真とってたから何の写真か忘れてる(苦笑)
アンデスのどこかの国で、エアープラントという、
土が要らず、水もほとんどやらなくていいという、
なんとも手のかからない植物を売ってて、ちょっと心奪われましたが、
不注意で潰してしまいそうなので、やめておきました。
土も水も要らないとは言え、潰してしまったら死んじゃうだろうし。
とか言いつつも、安くなってたから買っとけば良かったかな、とか思ってみたり。


次にメンバーの一人の要望でルーマニアのパビリオンに行く事になりました。
どうやら評判がいいらしい。
何で評判がいいのかは、この時点では全く知りませんでした。
ようやく顔を出し始めた太陽の容赦ない照りつけの下でしばらく待った後、
入り口のルーマニア美人に案内され中に。

↑入り口すぐに風車の内部を模した凝ったギミックが。
が、ここでアクシデントが。
入り口でも金属探知機に引っかかったメンバーが定員の関係で一人取り残されて、
寂しく行列の先頭に立っています。
今日は厄日だなぁ、彼。
そんな不運な彼のことを心の端に追いやり、ルーマニアの民族舞踊を見ます。

↑どうやら貴婦人が見に来ているという設定らしい
最初にルーマニア人のおじさんが出てきてバイオリンのソロを聴かせます。
あまりに心地よい音色にすぐに夢の世界へと連れていかれました*6
が、それもルーマニア男子4人の登場で一気に変わります。

ルーマニアのおじさん
威勢のいい掛け声とともにアイルランドのリバーダンスやタップダンスに
ステッキの動きを付け足したようなリズミカルで激しいダンスが始まります。
靴についた金具が床や金具同士を叩く音も相まって、一気に夢から醒めます。
このダンスはすごく格好良く、思わず見入ってしまいました。
なるほど、これは確かに評判が良さそうだ。

↑ダンスの後の決めポーズ。決まってます。


で、乗り遅れたメンバーを待って、次はイタリアに行きます。

↑やはりこのあたりは混んでいて、もう、人、人、人。
何故か入り口で傘を預ける決まりになっています。
この日は朝に雨が降っていたのでみんな預けていました。
で、何が中にあったかというと、
古代の美術品で、イタリアの至宝である、ブロンズ像「踊るサテュロス」です。
聞くところによると、この像、漁師の網に引っかかって発見されたらしい*7
最初こそ網の中におさまっていたこの像ですが、
その造形美の高さですぐにイタリアの美術館で
門外不出ならぬ、イタリア外不出の品として厳重な警備の中保管されていたそうです。
そんな像を特別に日本で展示するだけあって、ここでも警備は厳重*8
警備員はもちろん、簡単に近寄れないように柵で囲まれ、2m以内には近づけない厳重ぶり。
ただがっちりガードはされていましたが、360度ぐるりと見れるようになっていました。
警備と照明の効果もあってこの像はただならぬ存在感を放っていました。
なんか分からないけど、すごい事だけは一目で良く分かりました。
真の芸術は素人にすら簡単にわかるもんです。
躍動感あふれるこの像を、しっかりとこの目に焼きつけ*9、その次の部屋へ。


で、もう一つ面白い物が。
チョコレート製のフィアットの車です。
本来鉄であるはずのものが、

↑ドアも

↑フロントも

↑中身もホワイトチョコレート
何でこんな物を作ったのか謎ですが、面白いです。


で、いろいろと面白かったイタリア館を後にして、
スペイン館とかあちこちを巡り、実は昨日見つけておいた面白い店に向かいます。
♪どんど〜るまん*10 どんど〜るまん
という不思議な音楽*11が流れ、店内には、
必勝とかいてあるハチマキをした怪しすぎるトルコ人2人。
実はこの店はやたらと伸びる事で有名なトルコアイスの店です*12

横のレジであらかじめ買っておいたコーンを持って、
このトルコ人の前に行くと、
びよーんとのびる、粘り気のあるトルコアイスを長い特別なスプーンみたいな物で取り出し、
コーンの上にのせる、ここまではまだ普通です。
が、アイスの粘りを利用して、いきなり上に持ち上げて、客のコーンを奪い去り、
ぐるぐるとあちこちに振り回し、客が改めて受け取れるように差し出したかと思えば、
手元でくるっとまわして、客がつかもうとするのをかわすのを何度か繰り返し、
やっと渡してもらえます*13
この面白いパフォーマンスで、いつも店の前に見物客が。
ほんと見ていて飽きないです。
万博来るなら一度は頼んでみて損はないかと思います。
こんな文章で読むよりずっとずっと面白いですから。


で、この店のアイスを食べて休憩を取った後、
ついにこの万博一番の目玉、マンモスの冷凍された化石を見に行く事に。
すごく並ぶ割には回転が速いので、待ち時間20分くらいで見れました。
とにかく牙がデカいです。デカ過ぎます。私の身長の2倍くらいあるんじゃないでしょうか?
凍ってた為毛皮が残ってるのも印象的でした。
撮影禁止なのが惜しすぎる。これまたなかなか見れるもんじゃない。


その後異常に人でごった返すお土産やで落ち着かない買い物をして、
2日間の万博旅行は終わりとなりました。
そういや、モリゾーとキッコロに会ってないや。それが心残り。


この後味噌カツ食ったり、大阪ミナミをちょっと巡ったりしましたが、
どう考えても無関係なので割愛します。


それにしても、あー、楽しかった、あと、疲れた

*1:ベルトの金具が引っかかったらしい

*2:なんで最も混むドイツに行かなかったのか謎

*3:ちなみにテロに関する言及は無し

*4:鍵をつけてちょっと細工した物

*5:この実験、一歩間違うと死にます

*6:俗に居眠りとも言う

*7:そんな発見のされ方をする美術品って多いような。この漁師もラッキーだなぁ

*8:今思えば、傘を回収したのもこのためかも

*9:写真不可なので

*10:店名

*11:ここで聞けます、東京でやってる店だったのね

*12:ちゃんとした写真はここで。

*13:パターンは他にもいろいろあるみたいです